第3回「微弾性フィラーでの外壁改修」
第3回「微弾性フィラーでの外壁改修」
セブンケミカルは外壁防水化粧材のパイオニアを目指し昭和46年に創業致しました。
まだ世の中には無かった単層弾性を皮切りに、建築用塗膜防水材(JIS A 6021)セブンウォール、防水形の建築用仕上塗材(JIS A 6909)を中心に製造販売しており、平成5年には外壁タイルの補修、張り替え時にでる騒音の低減や工期の短縮、打ち放しコンクリート外壁面の意匠性を変えることの少ない塗り材「セブンS」を発売、透明防水塗膜での補修改修工事が可能になりました。
微弾性フィラーの登場
一般の外壁面に仕上げられた塗装では、リシン仕上げや吹き付けタイル仕上げの現場数は多くみられ、ガン屋さんと呼ばれる職人の方々が吹き付け作業工程で仕上げていました。
セブンSが発売された平成5年、日本ペイントから発表された微弾性フィラーの登場は、その後の改修塗装工事現場をかなり変化させました。
改修塗装工事では、下地調整や塗装材の種類とそれを塗る人工で費用が算出されます。それまでは必ず下塗り(シーラー)から始まった工程が、下塗りと意匠性を付与する中塗り材の機能を一つの材料で演出できたことから費用負担の軽減をアピールできたことから始まります。
当社では、平成20年からは時代の趨勢に合わせ、一般外壁面では建築用塗膜防水材(JIS A 6021)セブンウォール一本に絞り込んでの販売活動を展開し、製造販売量の少ない製品は見切ってきており、微弾性フィラー(フレッキーA)の製造も止めてしまいました。
微弾性フィラーの特長
下塗り機能から防水性機能までを1回の工程ででき、トップコート2回塗りで仕上げる計3工程の見積もりを塗付量に応じた価格幅を施主様へご案内できることで、築年数や建物の現状に合った改修工事の説明し易くなります。
微弾性フィラーを塗り付けておくことで下地のひび割れが発生しても0.4㎜程度までは追従します。
平成28年度NSK講演会
年間500万棟以上の塗装改修現場あり
平成25年現在での全国住宅戸数は大凡5,210万戸も有り、オフィスビル数は11,000棟です。
その中で戸建ては2,700万戸、分譲マンションは541万棟も有ります。
平成30年には建築されてから40年を越える住宅戸数は1,369万戸、分譲マンションでは95万棟もあります。
建築から経年し1度は微弾性フィラーで改修工事を施した現場や、2度、3度目の現場でひび割れ筋が確認された場合はどうしたら良いのか、と言うことが有ります。
一般的には、共材の微弾性フィラーでひび割れ筋に沿って増し塗りしておくだけですが、施工状況や立地環境により変わってくる建物の経年のなかで、長くなればそれまでの補修状況にもよりますが、それだけ躯体の劣化が進み、ひび割れ等が目立つ様になってくることから適切な補修方法が求められます。
前回改修した外壁
改修後新たにできたひび割れ
若干の追従性しか持たない微弾性フィラーのひび割れ筋に、より弾性性の高い緩衝材を塗り付けておくことで安心をお届けします。
スーパーセブン(ひび割れ筋への緩衝材)
防水型外装薄塗り材Eや 建築用塗膜防水材などを使うのには費用が高すぎる。と考えた時に、微弾性フィラーを補うひび割れへの緩衝材としてスーパーセブンが役立ちます。
スーパーセブンはアクリルゴムを主成分としていることから、ひび割れが発生している筋に沿って刷毛やウインナーローラー等で塗り付けておくことで15㎜程のひび割れ追従性が生まれ、微弾性フィラーを援護してくれることからひび割れ部への安心がプラスされます。
スーパーセブンで安心
スーパーセブンは、3Kg缶入りです。改修現場で発生しているひび割れ筋へ微弾性フィラーを塗る前、予め刷毛やウインナーローラー等でひび割れ筋に沿って塗り付けるだけで1缶当たり60m位使えます。
アクリルゴムを主成分としていることから、挙動が大きくひび割れが広り塗膜が割れても、雨水の侵入を防ぐことが可能です。
これまで、ひび割れ筋に同じ微弾性フィラーを増し塗りしていた時と比べ浸水リスクを大幅に減らし施主様からの信頼を得ること間違いなしです。
お客様へのお見積りは、ご案内した微弾性フィラー仕上げやセブンウォールシーラーレス仕上げなど状況に応じ2・3種類くらいの見積もりを提示説明しお選び頂いては如何でしょうか。
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セブンケミカルの製品は種類が豊富です。
商品名、機能面、下地面、お悩み別と、それぞれ用途にあった製品をお選びください。