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第1回「外壁改修工事と透明な防水について」

第1回「外壁改修工事と透明な防水について」

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自動車で通常2年毎に車検が有るように、住宅にも7~13年(官公庁は18年)程度で外装周りの補修や改修工事を行います。

戸建住宅から長屋やビル・マンションにまで住宅の改修工事現場では新築時に塗装された砂壁状や吹き付けタイル模様や意匠性豊かなテクスチャーが沢山有ります。

外壁改修工事現場では

多くの改修工事では高圧洗浄によるクリーニング後、シーリング材の打ち替え、クラックや欠損など不具合部の補修をした後に可とう形改修塗材E、通常、微弾性フィラーと言われる塗材が下地面との付着性、塗り着け量に応じ中塗りでのテクスチャーも兼ね保護と意匠を担い経年で劣化した下地面の補修をします。

その後、耐久・耐候性のよいアクリルシリコン樹脂以上の上塗り材を好みの色調で仕上げる工法が一般的です。

微弾性フィラー塗り

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改修塗装仕上げ塗り

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コンクリート打ち放し面では

素地を生かした打ち放しコンクリート仕上げや高級な意匠タイル・石材張り仕上げでは、高級な意匠性を維持するため、表面から確認できる汚れを高圧洗浄機によりクリーニングし、クラック、浮き、爆裂などの箇所は、モルタル補修、Uカットシーリング工法、エポキシ注入ピンニング工法等で部分補修をします。

打ち放しコンクリート面の浮き

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Uカットシール補修跡

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打ち放しコンクリート面では、意匠性の維持保護や躯体の中性化を抑制することを目的として無色透明で仕上げ表面に塗装感の残らない浸透性の撥水剤を塗り付けておくことも多く、降雨が仕上げ面に滲み濡れ色になるのを防ぐことができます。

タイル張り仕上げ面では

タイルや石材張り仕上げでは、クラック箇所のタイルや石材を斫り、下地を補修後、新たに張り替えます。

タイルの周りを格子状に埋める目地モルタルは、下地モルタルを通し躯体に繋がっています。経過年数が長くなると雨や熱の影響で表面の荒れや痩せなどモルタル劣化が始まります。たまたま躯体側にクラックが発生していた場合、降雨の度に雨水がひび割れ筋から浸入を繰り返してしまい近くに配筋された鉄筋が発錆してしまいます。

更に進行すると鉄筋の発錆・膨れからタイルを押し上げ表面の浮きや爆裂からコンクリート・モルタルやタイルまでが落下する様な不具合になる場合もあります。

また、躯体を通す貫通クラックがあると室内への漏水事故になってしまいます。

タイル面クラックからの白華

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斜壁部タイルのハラミ

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躯体コンクリートのひび割れへ注入

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透明な保護防水の「セブンS」

セブンSは透明な下塗り・中塗り・上塗り工程での防水保護を目的に平成5年(1993年)に発売されました。
これまで27年 タイルやガラスブロック面、更に打ち放しコンクリート面からの漏水でお困りの現場や、年数を重ねた戸建住宅やビル・マンションンの雨漏り予防としてご利用頂き現在年間20万㎡以上の施工実があります。

平成30年(2018年)に最新技術を投入しアクリルシリコン樹脂中塗材であるセブンSSを発表させて頂き発売から約2年で30%近くがセブンSS工法での施工になって来ております。 セブンSS中塗りは、これまで培ってきたセブンS中塗り(アクリル樹脂)をアクリルシリコンにすることで耐候性を更に向上させたことや、低温域での伸縮性を上げたことで透明防水の要である塗膜性能を格段にアップすることが出来ました。

近年特に現場での溶剤によるクレームが多くなってきておりますが、オール水性工法を提案してから10年以上、下塗りや上塗りでの強いシンナー臭を発生することが少なく、幼児から高齢者、ペットなども含め施工環境の安全・安心にも考慮しております。

セブンSS施工面

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セブンSS施工面

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セブンケミカルの製品は種類が豊富です。
商品名、機能面、下地面、お悩み別と、それぞれ用途にあった製品をお選びください。