タイカンコート - 製品紹介

氷点下施工を可能にした水系仕上げ塗材

従来外装仕上げ材の多くは、外気温が5℃以下での施工が困難であり、冬期特に寒冷地では施工が困難な場合が多く見られます。また、寒い時期に施工可能な仕上げ材も、溶剤系仕上げ材の場合は、火災・周辺環境、作業者への安全性の問題を有しています。タイカンコートは、これら従来の仕上げ材の問題点を解決する、寒冷期施工が可能な水系塗り仕上げを目標に開発されました。

特長

  1. 水系仕上げ材でありながら、氷点下(0~-10℃)環境での施工が可能です。
  2. 各種の既存下地に対する密着性が優れ、下塗り材が不要です。
  3. 通常2回塗りで仕上がるため、省工程で素早く仕上がります。
  4. 一液型で、施工及び取り扱いが容易です。
  5. 水系化仕上げのため、安全、衛生面に優れます。

用途

  1. 集合住宅、戸建住宅、商業ビル、学校、病院、ホテル、工場などの建築物内外装。
  2. 適用下地は、コンクリート、モルタル、ALCパネル、コンクリートブロック、サイディングボードなど。
  3. 既存塗り仕上げ面〔複層塗材(吹付けタイル)、外壁防水材、薄塗材(リシン)、厚塗材(スタッコ)など〕の改修。

荷姿

タイカンコート:15kg 石油缶

タイカンコートの付着性

タイカンコートの付着性

タイカンコート塗布実施例

タイカンコート塗布実施例

試験結果

試験項目試験結果試験方法及び規格値備考
タイカンコート市販単層弾性材
低温安定性合格合格-5℃ ⇔ 20℃繰返し 3サイクルJIS A 6909(建築用仕上塗材)に準拠
初期乾燥によるひび割れ抵抗性合格合格3m/sec気流中での乾燥試験
付着強さ
(N/cm²)
(常態)1.71.40.7以上
(浸水)1.41.10.5以上
温冷繰り返し作用に対する抵抗性合格少し膨れ水中 ⇒ -20℃ ⇒ 50℃繰り返し10サイクル
透水性(ml)0.10.10.5以下
耐衝撃性合格合格500gの重りを30cm上から落下
耐候性少し黄変少し黄変、膨れウエザオメーター1000時間照射
伸長性(20℃)180425120%以上
(-10℃)252020%以上
低温貯蔵性(塗料凍結温度)-15℃で塵かに凍結-5℃で凍結所定液温で7日間静置低温特性試験等
作業性低温合格不可(凍結)-5℃での塗装作業性
常温合格合格室温での塗装作業性
乾燥性低温合格凍結及び、造膜不良-15℃で24時間乾燥後
常温合格合格常温で24時間乾爆後
耐水性低混乾燥後合格少し塗膜の流出あり-15℃,24H乾燥1H浸水
常温乾燥後合格合格20℃,24H乾燥
低温乾燥後の促進耐候性塵かに黄変黄変、膨れ-15℃,14日後WS1000H
透湿性試験7030JIS-Z-0208 (40℃)

塗装仕様

下地の状態により、塗付け量に差異を生ずることがあります。
 行程使用材料希釈量(重量%)塗付け量(kg/m²)工程間隔(時間)施工方法
1下地ごしらえ下地ごしらえの項参照
ローラー塗り仕上げ
2主材下塗りタイカンコート0~30.2~0.45以上ウーローラー
3主材下塗りタイカンコート0~20.7~1.0多孔質ローラー
吹き付け塗り仕上げ
2主材下塗りタイカンコート0~30.4~0.65以上リシンガン 口径2~3mm
3主材下塗りタイカンコート0~20.6~0.8リシンガン 口径3~5mm
(注)希釈が必要な場合は、通常は清水を用い、水点下施工では専用薄め液を使用してください。

下地ごしらえ

(A)新築の場合
  • 下地の乾爆時間は通常コンクリートで3週間以上とし、含水率8%以下、アルカリ度PH10以下などを目安に、仕上げ材との接着が失なわれないよう十分な乾爆が必要です。(特にコンクリート表層部分に水分が凍結している場合、施工後に塗膜剥離の原因となりますので注意が必要です。)
  • モルタルの浮き、硬化不良、欠け(傷)、ALC板の破損、亀裂等は予め現場係員の指示を仰ぎ適切な処置を行って下さい。
  • 下地表面にほこり、セメントノロ粉、ニフロレッセンス、型枠離型剤の残存物が付着している場合は、ワイヤーブラシ、サンダー、シンナーなどで除去清掃して下さい。付着物が残れば、その部分の接着力が弱くなり、付着不良や、はがれの原因となります。
  • 下地の不陸、目違い、突起(でっぱり、すじ、波打ち)、豆板、気泡穴などがある場合は、はつり、サンディング、モルタル補修、セメント系フィラー処理を行い、仕上げ模様により許容できる範囲に調整して下さい。
  • 下地のヘヤークラックは、刷毛またはゴムベラなどで、タイカンコートを拾い塗りし、クラック部分は理め込んで下さい。大きなクラックはUカットし、セブンシールU-2(2成分ウレタン系シーリング材)を充填し、更にセブンCRシステム(下地調整材S、弾性モルタルM)で平滑に仕上げて下さい。(ポリサルファイド系などを使用するときは塗装仕上がり面まで変色させるものがありますので十分注意して下さい。)
(B)改修下地の場合
  • 下地の浮きや、強度不良になっている箇所はサンディング処理し、凹部はセブンCRシステム(下地調整材S、弾性モルタルM)で補修処理して下さい。小さなクラック(0.5mm以下)は、刷毛またはゴムベラなどで、タイカンコートを拾い塗りし、クラック部分は埋め込んで下さい。大きなクラックはUカットし、セブンシールU-2(シーリング材)を充填し、更にセブンCRシステム(下地調整材S、弾性モルタルM)で平滑に仕上げて下さい。(ポリサルファイド系などを使用するときは塗装仕上がり面まで変色させるものがありますので十分注意して下さい。)
  • 汚れやホコリなどは高圧水洗浄又は、ワイヤーブラシなどで洗浄して下さい。
  • 特殊材料で仕上げられた下地については、その都度打ち合わせの上、下地処理して下さい。

使用方法

1)ローラー塗り仕上げの場合
  • 中毛ローラーによる下塗りは、所定量を塗り残しのないよう均一に塗り付ける。
  • 下塗りが乾爆していることを確認後上塗りを行う。上塗りは、多孔質ローラーを用い、所定量を波形の均一な模様に仕上げる。
2)吹き付け塗り仕上げの場合
  • リシンガンを用い2回塗りする。1回目は口径の小さいノズルを用い平らに薄く塗り付ける。(口径2~3mm、吹き付け圧5~7kg f/cm²程度)
  • 1回目の塗膜が乾燥したことを確認し、2回目を所定量均一に塗りつける。(口径3~4mm、吹き付け圧3~5kgf/cm²程度)

施工時の気象条件

次のような条件の時は施工を避けて下さい。
  • 気温-10℃以下
  • 施工時、及び乾爆硬化過程で降雨、降雪のある場合又は、予想される時。
  • 結露、霧、霜等水分の影響が施工時前後で予想される時。

保管上の注意

通常の水系材料に比べ凍結し難い塗材ですが、寒冷地では、凍結させないように注意して、屋内に保管してください。